コーヒーをもう一杯
カフェが舞台の物語は、だいたいが店主と、そこへやってくる客とのふれあい模様や、人生がメインになっていて、「こんなにほっこりしててこの店よくやっていけるな」というものが多い。
この小説は、それとは違って、カフェを実際に立ち上げていく過程がしっかりと描かれている。
カフェを開こう!的な実用書よりもリアルで、お店を立ち上げる流れがよく分かる。
そしてとんとん拍子に良い展開にならないところが現実味がある。
主人公は、冒頭で彼氏に振られ、人生どん底、
のように始まる。
初めは正直、主人公のことは全然好きではなく、
この女痛いな、位だったが、読み進めていくと、
ここまでいじめるとは、作者は何かこの主人公に怨みでもあるのか…?
と思えてくる。
壮絶な目にあうわけではないが、、、
なんというか、嫌なヤツらがよく出てくる。
その感じもリアルに思う。
カフェを甘い気持ちで始めてしまった人の顛末、
で勉強になった。